
日に日に日射しが力を増して春の到来を実感します。
2月の後半から順調すぎるほど暖かくなってきていますから、今年の桜も3月のうちに見頃を迎えそうですね。
さて、春は、寒い冬の間なりを潜めていた植物たちが一気に葉を繁らせ、力づよい緑をたたえる時季。
すなわち、五行「木火土金水」の中の「木」の時季に当たります。
自然界において「木」のエネルギーが強まるのと同じように、身体においては「木」に対応する「肝」の気が盛んになります。

「肝」の気
この「肝」の気は、上へと上がり、表に湧き出る性質のあるエネルギーなので、適度に発散してあげりことが望ましいのですが、それも行き過ぎると上半身や体表に不具合を生じることがあります。
たとえば頭痛やイライラ、不眠などの症状や、発疹や吹き出物、皮膚のかゆみなどの症状が出てくることがあります。
「肝」は目との関連が深いため、目のかゆみや充血、ドライアイなどの症状にも注意が必要です。
また、ストレスや多忙などで、肝の気を発散することができずに押し込めていると、肝のエネルギーが内にこもるうちにじわじわと熱を生じてきます。
そうすると、「胃」や「心」に飛び火して、胃痛や胸焼け、不整脈などの症状として出てくることもあります。
そんな「肝=木」の暴走を抑えるのは、図にあるように「肺=金」の役割です。
この時季はゆっくりとした深い呼吸を心がけて「肺」の気を高めてあげて、「肝」が暴走することのないよう、しっかり手綱を握っておきましょう。
加藤貴司