小学生の球技スポーツ

「どこまで頑張らせていいの?」と悩む保護者の方へ
― カイロプラクターから見た“負荷管理”の考え方 ―
小学生のお子さんが、サッカー・バスケットボール・野球・バレーボールなどの
球技スポーツをしていると、こんな悩みを感じることはありませんか?
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練習量は多すぎないか
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少し痛いと言っているけど、続けて大丈夫?
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周りの子はもっと練習しているけど、うちは甘い?
とくに真面目なお子さんほど、「痛い」「疲れた」と言わずに頑張ってしまう傾向があるようです。
カイロプラクターの立場から見ると、小学生のケガや不調の多くは
「頑張りが足りない」からではなく、成長段階に合わない負荷が原因で起こっています。
小学生の身体は、まだ成長の途中
小学生の身体は、見た目以上に未完成です。
筋肉は少しずつ強くなりますが、骨の端(骨端線)や関節、神経の働きはまだ発展途中です。
同じ学年・同じチームでも
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身長が急に伸びている子
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まだ成長がゆっくりな子
では、身体が受け止められる練習量や強度は大きく違います。
「みんなと同じ練習をしているから大丈夫」とは言い切れないのが、小学生期の特徴です。
球技スポーツは“同じ動きの繰り返し”が多い
球技スポーツでは、
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走る
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止まる
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方向を変える
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跳ぶ
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投げる・蹴る
といった動きを何度も繰り返します。
これらはとても良い運動ですが、同じ動きを繰り返しすぎると、成長途中の身体には負担が集中しやすくなります。
特に
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膝
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足首
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かかと
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肩
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腰
といった部位に、違和感や痛みが出やすくなります。
実は「痛み」は最後に出てきます
保護者の方が一番気になるのは、「痛みがあるかどうか」だと思います。
しかし、身体からのサインは痛みが出る前に現れます。
たとえば
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スムーズに動けない
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走り方やフォームが崩れる
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集中力が続かない
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ミスが増える
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片側ばかり使うようになる
これらは怠けているのではなく、身体の機能が疲れてきているサインです。
この状態で無理を続けると、いずれ痛みとして表に出てきます。毎日でなくとも時間に余裕がある方は、お子さんの練習風景をすこし見てあげるのも良いですね。
なにか、気づくことがあるかもしれません。
成長期は「昨日できた」が今日できないこともある
小学生は、日々成長しています。
特に身長が伸びている時期は、身体のバランスや動きの感覚が一時的に変わります。
これは自然なことで、悪いことではありません。
ただ、この時期に
「前と同じ練習量」
「他の子と同じ負荷」
を続けてしまうと、身体は正しい動きではなく無理な動きで対応するクセを覚えてしまいます。
それが、将来のケガにつながることがあります。
保護者の方に知っておいてほしい判断の目安
こんな様子が見られたら、少し負荷が多いかもしれません。
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翌日まで疲れや違和感が残る
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朝起きたときに「なんとなく痛い」と言う
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動きが雑になっている
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練習が「楽しい」より「つらい」になっている
反対に
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翌日にはスッキリしている
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動きが安定している
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本人が前向きに練習できている
この場合は、今の負荷はおおむね適切です。
小学生のスポーツで一番大切なこと
小学生のスポーツは、今すぐ結果を出すための時期ではありません。
この時期に大切なのは、中学・高校、その先までスポーツを続けられる身体を作ることです。
無理をさせすぎると、あとから痛みやケガで「やりたくてもできない」時期が来てしまいます。
最後に
お子さんがスポーツを楽しいと思えること。
長く続けられること。
それが何より大切です。
少し立ち止まることは、後退ではありません。
未来のための大切な調整です。
決して無理はせず、練習後のアフターケアも大切にしてくださいね。
ライフバランス上原