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たかがコーヒーされどコーヒー

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たかがコーヒーされどコーヒー

朝のコーヒー

私はコーヒーが好きで、毎朝豆を挽いてコーヒーを淹れるのが習慣になっています。
子どもには「音がうるさい」と少し嫌な顔をされてしまいますが、それも含めてわが家の朝の風景になりました。

これまでいろいろな豆を試してきましたが、「これが一番」という答えは正直まだありません。
その日の気分や気温、淹れ方によって味や香りが変わるように感じていて、コーヒーの奥深さを実感しています。
特別なこだわりがあるわけではありませんが、豆から挽くことだけは長く続いています。

人生で一番おいしかったコーヒーはあまり覚えていませんが、反対に“まずかったコーヒー”はよく覚えています。
旅行先で訪れた、とある国の大きな銀行の受付に置いてあったセルフコーヒーでした。

見慣れない状況に遭遇すると人は二度見をするものですが、私は“二度口”してしまうほどの味でした。
思わず「これってコーヒーですか?」と聞くと、
「はい、アメリカのコーヒーです」と返答が。なるほど、薄いということですね…と妙に納得してしまいました。
なかなかの大味なジョークをいただき、今でも忘れられない思い出の味になっています。

コーヒーの歴史

せっかく毎日飲んでいるので、今回はコーヒーの歴史について少しご紹介したいと思います。

コーヒーの起源にはさまざまな説がありますが、最も有名なのは9世紀頃のエチオピアの伝説です。
羊飼いのカルディが、羊が赤い実を食べた後に元気に跳ね回ることに気づき、自分も食べてみたところ同じように元気になった――この赤い実が、後のコーヒーだったとされています。

その後コーヒーはエチオピアからイエメンへ伝わり、イスラム教神秘主義者スーフィー派の修行で、夜通し祈る際の眠気覚ましとして飲まれるようになりました。
ここからアラビア半島全体へ広まり、「覚醒の飲み物」として定着していきます。

16世紀にはヨーロッパへ伝わり、当初は薬として扱われていましたが、やがてコーヒーハウスが誕生します。
17世紀のロンドンやパリでは、政治や経済、文学や哲学を語り合う社交の場となり、ロンドンでは「ペニー大学」と呼ばれるほど知識と情報が集まる場所でした。

19〜20世紀になると、コーヒーはヨーロッパやアメリカの都市文化の中心となり、現代では世界中に広がっています。

日本には江戸時代に伝わり、明治時代に本格的に普及しました。
1888年には上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が誕生し、純喫茶や深煎り文化など、日本独自のコーヒー文化が育っていきました。

終わりに

コーヒーは、歴史の中で「薬」として扱われていたように、健康との関係も長く語られてきました。
適量のコーヒーには覚醒作用があり、集中力を高めたり、眠気を軽減したりする働きが知られています。
朝の一杯で頭がすっきりする感覚は、多くの方が経験しているのではないでしょうか。

もちろん、何事も摂り過ぎには注意が必要です。
コーヒーは嗜好品でありながら、歴史を通して人々の生活を支えてきた飲み物でもあります。
現在の研究でも、飲み過ぎなければ体にとってのメリットは多いとされています。

コーヒーはポリフェノールが豊富で抗酸化作用があり、リラックス効果もあります。
心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという研究結果もあります。

毎朝の一杯にも、長い歴史と文化が詰まっているのかもしれません。

水分補給には水を飲むことも忘れずに。

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