人生を楽しむための土台

ライフバランスには、痛みや不調などの症状をお持ちの方だけでなく、健康維持のために通われている方も多くいらっしゃいます。
日々多くの方の身体を見させていただく中で、特に強く感じるのが、65歳以上の方で「身体を動かしている方」と「動かしていない方」の差です。
年々、その差ははっきりしてきているように感じます。
もちろん、身体を動かすことだけが全てではありません。
しかし、運動器(筋肉・関節・骨など)の機能を評価すると、その違いはとても明確です。
筋肉量は、年に約1%ずつ低下すると言われています。若い頃はあまり実感がなくても、高齢になるにつれてこの変化は生活に大きく影響してきます。
そのため、 いかに筋力低下を食い止めるかが、これが高齢期においてとても大切になります。
動けなくなると、外に出ることが減り、やりたいことができなくなり、生活の質は大きく下がってしまいます。
「動ける身体」でいることは、人生を楽しむための土台です。
ロコモティブシンドロームとは?
そこで知っておいてほしいのが、ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)です。
ロコモとは、骨・関節・筋肉などの「運動器」の機能が低下し、立つ・歩くといった移動能力が衰えた状態を指します。
進行すると、要介護状態になるリスクが高まるとされています。(※日本整形外科学会が提唱)
ロコモで一番怖いのは、転倒や事故につながりやすくなることです。
何をすればいいのか?
「では、何をすればいいのか?」そう思われる方も多いと思います。
答えはとてもシンプルです。よく歩くこと。
ただ、「歩いてくださいね」とお話しすると、
・立ち上がるのがつらい
・目的もなく歩くのが嫌
・運動が嫌い
・家が好き
といった声をよく耳にします。
そんな方には、家の中でできる簡単なエクササイズをお伝えしたり、「運動」とは感じにくい、日常生活の中でできるながら動作を工夫してお伝えしています。
それでも、やはり一番おすすめなのは、「陽が出ている時間帯に外を歩く」ことです。
屋外を歩くことには、運動以上のメリットがあります。

陽を浴びることのメリット
1 骨を守る
太陽の光を浴びることで、体内でビタミンDが作られます。
これはカルシウムの吸収を助け、骨密度の維持や骨折予防に欠かせません。
2 筋力低下・転倒予防
ビタミンDは筋肉の働きにも関係しています。
不足すると筋力やバランス能力が低下し、転倒リスクが高まります。
3 体内リズムを整える
陽を浴びることで体内時計が整い、
睡眠の質の向上や生活リズムの安定につながります。
4 気分の安定
太陽の光は、気分を安定させるホルモンの分泌を促し、
気持ちを前向きに保つ助けにもなります。
歩くことで得られる効果
・筋力の維持
・バランス能力の向上
・心肺機能の維持
・骨密度の維持
・転倒予防
・気分転換、生活リズムの安定
特別な運動をしなくても、「歩く」だけで多くの効果が期待できます。
無理をせず、できることから長い距離を歩く必要はありません。
速く歩く必要もありません。5分、10分でも大丈夫です。
大切なのは、動かさない時間を減らすこと、そして続けることです。
将来も自分の足で歩き、自分らしい生活を続けるために、今日から少しだけ、歩く習慣と陽を浴びる時間を意識してみてください。
ライフバランス上原