2024.03.23
産後１か月半。左股関節の前面の痛み
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category：
- 産後の実例報告
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class：
- 股関節痛
執筆：中村優斗 ドクターオブカイロプラクティック 作業療法士
ライフバランス 〜産後のからだ〜のWEBサイトへご訪問ありがとうございます。
このサイトではお越しいただいた方の改善例を紹介致します。
今回は産後に股関節が痛いといった方の症例です。
是非ご参考になさってください。
産後に股関節痛が辛い。女の子座りができない。
初回の産後の状態
出産後から、足を外に広げられなくなって股関節痛が酷くなった。また以前は出来た女の子座りができなくなったという。出産前後の腰痛などは特になかったようである。
おうちの近所の整骨院で産後のバキバキとした骨盤矯正を受けたが、悪化して一時的に歩くのが辛くなった。
生活でとても不便なので、早く良くしたい。
産後の身体の分析
股関節の可動域を確認してみると、両足とも外転（股を広げる方向）が制限されており、30度～40度くらいで痛みも生じていました。また内旋方向で制限はないが、動きに伴う痛みがありました。
次に骨盤の状態をチェックしてみると、明らかに骨盤の捻れがあり、それが恥骨結合部（骨盤の前方の接合部）に顕著であることがわかりました。
女性は出産するにあたって、骨盤を広げるために靭帯などを緩める特有のホルモンが分泌されます。このことで骨盤が広がり、赤ちゃんが出てくることができるのですが、骨盤の関節は一時的に不安定になり、腰痛を抱える人も多いのです。また産後、ホルモンの分泌がおさまり、骨盤が安定してくる時に骨盤周りのバランスを崩す人が多いと言われています。
今回の産後のお母さんの場合は、出産前後の腰痛はなかったようですが、産後に骨盤前方結合部で捻れが生じていました。恐らく出産時に生じたものでしょう。
骨盤の動きは、股関節の働きにも連動しており、この捻れが股関節の動作痛の原因だろうと考えました。
産後の施術
施術は骨盤の捻れを取り除くようなブロックを骨盤の下に置き、股関節を大きく内旋方向にまわしていくようにしました。最初は痛みがありましたが、何度も続けるうちに痛みは取れ、違和感なくまわせるようになりました。
骨盤の捻れを取り除いた後、股関節の外転（股を広げる方向）をチェックすると痛みもなく、80度～90度まで広げられるようになっていました。
そのほかには、股関節や骨盤に問題があったことで、お尻の筋肉や足の内側の筋肉がかたくなり、筋力も落ちていたので、そこに対するケアも行いました。
少し身体の損傷が強かったので、痛みが完全にひくまで２週間ほど頂きました。
その後は全身の施術や内臓下垂の問題を取り除いていって、産後の良い身体作りをしていきました。
施術者からのコメント
痛みが結構強かったですが、少しお時間を頂きましたが良くなって本当に安心いたしました。
骨盤のゆるみが股関節の動きの制限に繋がります。
産後の骨盤矯正とよくありますが、産後はトータルで身体をみて施術をする事が重要です。
当店に来られる方は、他で産後の骨盤矯正を受けた方がいらっしゃる場合がとても多いです。
強めの矯正や刺激によって、身体がバランスが崩れている方がとても多いです。
適切な施術を行うことで元に戻すことができます。
股関節の症状は産後にとても多いです。
しっかりと評価して施術を段階的に行なっていけば良い状態になると思います。
元気に楽しい産後の生活を応援いたします。
執筆：中村優斗 ドクターオブカイロプラクティック 作業療法士
