執筆:上原千治 ドクターオブカイロプラクティック
産後のからだのホームページへのご訪問ありがとうございます。
産後のからだではライフバランス内で産後に特化したケアを行なっております。
このコラムでは産後のお越しいただいた方のレポートを書いております。
どうぞご参考になさってください。
今回はご出産後にお尻の真ん中が痛くなったというレポートです。
是非ご参考なさってください。
産後 お尻の痛み
初回の産後の状態
お子さんを出産後にお尻の真ん中あたりの痛みと違和感を持った状態でご来院された。
産後2ヶ月でご来院された。
産後ケアは早く受けたかったが、中々時間がなかったので来れなかった。
産後の身体の分析
姿勢は全てが左に傾くような状態(頭部、肩、骨盤全てが右上になっている)になっていました。
お尻の痛みは右側の仙腸関節(仙骨と腸骨による関節)にあり、動作や圧迫により痛みが悪化しました。骨盤には捻じれが生じており、それに伴う骨盤周りの筋と下肢の筋に力がうまく入らない状態になっていました。
神経的な影響が及んでいる感じはなく、今回の問題は出産に伴う仙腸関節の問題と従来あったお尻の右側の筋(中殿筋)の問題と考えられました。
また内臓の下垂が顕著に見られました。
施術
出産後の方は靭帯が柔軟なため、刺激を少なくゆっくりと骨盤の捻じれをとっていくことを行いました。お尻の筋肉はとても痛みが強く、筋肉に対して負担がかからないようにケアを致しました。
ご本人もお尻の真ん中の痛みの軽減や立った状態でのバランスの良さを気付くことが出来たのでとても良かったと思います。
3回目にご来院された際には、お尻の痛みがほぼなくなり喜んで頂きました。
内臓の下垂の施術を毎回行なっており、産後は2ヶ月くらいかけて内臓の下垂をとり、その状態が維持できるような筋力や関節の状態になることが一番良いので、施術は2週間おきくらいに継続して頂きました。
施術者からのコメント
出産後に骨盤が捻じれた状態で生活を続けるとお尻の痛みや腰痛を出すことがとても多いので、一度でもケアをしておくことをお勧めします。
今回も早めに改善されたご様子で安心いたしました。
また産後は骨盤矯正といったイメージがありますが、「矯正」というより「調整」と言ったほうが良いのかと思います。一般的な認識ですと「矯正」というのは「バキバキする」といったイメージかと思います。
産後に骨盤をバキバキすることは当院では行いません。
緩んだものを更に緩ませてしまうので、身体の状態が悪化してしまいます。
緩んだ靴紐を締め直すように、調節をすることが産後の骨盤に大事です。
育児は大変だと思います。
少しでも私たちが助けになる事を願っています。
執筆:上原千治 ドクターオブカイロプラクティック