運動を何から始めようか迷っているあなたへ。まずは15分、スマホを置いて歩いてみませんか?
「最近なんか運動不足だな……」「体を動かさなきゃな」と思いつつも、いざとなると何から始めたらいいか迷ってしまうことってありませんか?
ジムに行くのは少しハードルが高いし、いきなり走るのもキツそうですよね。(私は頑張ってプールにいってます。行くまでがつらいですが)
そんな方に、めちゃくちゃ手軽でいい感じのセルフケアを見つけたのでシェアさせてください。
実は少し前に、オーディブル(耳で聴く本)で吉本ばななさんのエッセイを聴きました。
ばななさんの文章って、日常の風景を俯瞰しているような、不思議な空気感があるなとすごく記憶に残っていました。
そしたら、つい最近、ふとSNSのタイムラインでまたばななさんの話が流れてきたのです。
どうやら『Q 人生って?』という本の中の一節らしいのですが、そこに書かれていた内容が、とにかく!!!!!でした。
「嫌なことがあったり、心が落ち込んだりしたときは、とにかく2時間歩く」
部屋でじっと悩んでいても、絶対に良い答えなんか出ない。だから、とにかく外に出て足を動かすのだそうです。
最初は頭の中でモヤモヤや怒りがぐるぐる暴れます。
だけど、1時間を超えて体が疲れてくると、頭が文句を言う元気がなくなってくる。
そして2時間も歩けば、最終的には「まあ、いっか。お腹空いたし何か食べよう」という、すごくフラットな状態に戻れる。そういうお話でした。
ただ、本当に面白かったのはその先です。 その投稿のコメント欄を見ていたら、ある人がこう書き込んでいたのです。 「これって、まさに『歩禅(ほぜん)』のことですね」と。
「歩く瞑想」って、実はただの散歩?
歩禅。 「歩く瞑想」という言葉自体は、私もなんとなく耳にしたことはありました。でも、そのときは「ふーん、そういうのもあるんだな」くらいで、完全にスルーしていたのです。
だけど今回、ばななさんの「2時間歩く」というエピソードと結びついたことで急に気になり、改めて自分で調べてみました。
そしたら、「あ、そういうことだったんだ」と、完全に繋がりました。
歩禅とは、文字通り「歩く瞑想」のことです。
普通、瞑想や座禅といえば、静かな部屋でじっと目を閉じて座る、ちょっとストイックなイメージがありますがでも歩禅は真逆です。体をガシガシ動かしながらやります。
自分の足の裏の感覚だけに100%集中して、ゆっくりトボトボ歩くのです。
表現の仕方は「作家の人生相談」と「仏教の修行」で全然違います。だけど、やっている本質は、ばななさんの2時間ウォーキングと完全に同じでした。
要は、「体を動かすことで、働きすぎてパンクしそうな脳みそを休ませてあげるシステム」なんだと思います。
現代の私たちは、ちょっと頭が重たすぎる
現代の私たちは、とにかく「頭(思考)」ばかりをフル回転させて生きています。
スマホを開けばものすごい情報が目に飛び込んでくるし、SNSを見ているだけでも頭が休まりません。
気がつけば、意識が全部「頭」にいってしまっている状態です。
完璧な答えを出そうと机で頭を抱えたり、SNSで正解を探したりするよりも、スマホをポケットに仕舞って、一歩一歩の感覚を味わいながら近所をトボトボ歩く。
それだけで、心が「まあ、いっか」と一旦リセットされる感覚になります。
これって最高に手軽なメンテナンス(自律神経のセルフケア)だと思います。
さすがにいきなり2時間は足がガクガクになりそうなので、まずは近所の公園を「歩禅」のつもりで15分歩くところから。
もし「何の運動をしようかな」と迷っているなら、まずはこの「15分の散歩」からもいいかもしれないです。
【あとがき】 と、ここまで書いたのですが、最近noteのニュースで吉本ばななさんの話題がめちゃくちゃ盛り上がっていて、この記事を出すかちょっと迷いました(見てないのでなんともいえませんが)。
でも、私自身がこの「歩く」というシンプルな智慧にすごく納得し、日々忙しい患者さんのセルフケアにぴったりだなと思ったので、そのまま書いてしまいました。
ネットの情報でちょっと頭が重たくなっているなと感じる時こそ、スマホを置いて外の空気を吸いに行ってみてくださいね。
最近とても暑いので、涼しい時間に散歩に行き、しっかりと水分、塩分補給はしてくださいね。
夏の間はショッピングモールなどを歩くのも良いと思います。
