私の趣味の一つには、ホラーゲームという少々悪趣味(?)なものもあります。
暗い画面の中、恐怖に立ち向かうことが、かえって現実のストレスを忘れさせてくれるのです。
(とはいってもそんないストレスがあるわけではありませんが…)
サイレントヒルf
最近、「サイレントヒル f」というゲームをプレイしていたのですが、そこで非常に興味深い言葉に出会いました。
このゲームは、1960 年代の日本が舞台となっており、プレイヤーは様々なアイテムや手紙を拾い集めながら、物語は進んでいきます。
その中で見つけたのが、ある町医者の手記です。

「人は時に、医者に診察してもらっただけで、服薬もしないのに症状が回復することがある。
これは薬効以前に、患者との信頼関係こそが医療の根幹であることの証左に他ならない。
つまり、信頼されている古来からの薬師や町の信仰にも同じものが宿っていると考えられるのである。」
プラセボ効果
これはプラセボ効果という現象に似ています。
偽薬でも、本物の薬だと信じることで症状が改善したり、痛みを感じにくくなったりする、人間の心と体の不思議な作用です。
医療や薬に限らず、人間の信頼や希望が持つ力、それが身体に与える影響の大きさを再認識させてくれる言葉でした。
このプラセボ効果のメカニズムは、実はまだ完全に解明されているわけではないようです。
しかし、その根底にあるのは、私たち人間の体にもともと備わっている自然治癒力だと言われています。
それに加え、薬を飲んだことによる安心感や、さらに医師への信頼といった心理的な要素が作用し、
体の自然治癒力が働き出すことで、いわゆるプラセボ効果として症状が改善すると考えられています。
カイロプラクティック施術の効果を引き出すものは…
この手記を読んだとき、当院のカイロプラクティックにも通じるものがあるのではと感じました。
カイロプラクティックは、手技によって骨格や背骨の歪みを整え、神経の流れを正常にすることで、
人間が本来持っている自然治癒力(自分で治ろうとする力)を最大限に引き出すことを目的としています。
しかし、どんなに施術を行っても、来院してくださる方が信頼や希望を持っていなけれ
ば、その効果は半減してしまうのではないかと考えています。
「薬を飲んで治す」のではなく、「自分の体で治すお手伝いをする」のがカイロプラクティックです。
日本ではカイロプラクティックがあまりメジャーではないため、初めていらっしゃる方は、
「何をするんだろう?」「痛くないかなあ?」など多かれ少なかれそうした不安をお持ちだと思います。
その不安を安心に変えられるよう、しっかりとお話を聞くように努めています。
ゲームの手記にあったように、信頼関係こそが、施術の効果を最大限に引き出すための土台であり特効薬なのだと思います。
今後も、皆様に安心して通っていただけるよう、一人ひとりの声に耳を傾け、不調を感じた時の選択肢になれるよう、
施術、対応の一つひとつに真摯に対応していきたいなと改めて考えました。
そしてゲームは衝撃の展開と結末を迎えました。こわすぎます…。
エンディングがいくつかあるようなので、あとは YouTube でチェックしようと思います。
執筆:編集担当M