こんにちは！加藤です。
紅葉が見頃を迎え、秋真っ盛りとなってきました。
インフルエンザが流行しており、松戸の学校では学級閉鎖もあるようです。
どうぞ皆様お気をつけてお過ごしください。
肺朝百脈、主治節
中医学では、肺の働きを表す言葉として「肺朝百脈、主治節（はい ちょうひゃくみゃく、しゅちせつ）」という言葉があります。
「主」はつかさどる、「朝」は集まる、「脈」は血の流れを意味します。
つまり、肺は体中の血液が集まり、血行の流れを管理している重要な臓器とされています。
また、「肺主気、司呼吸（はい しゅき、しこきゅう）」という言葉もあります。
肺は呼吸を通じて“気”をつかさどり、全身に生命エネルギーを巡らせるという考えです。
この二つを合わせて考えると、規則正しい呼吸が気の働きを支え、その気が血液の流れを整え、全身の代謝を助けているということになります。
呼吸が浅くなったり、リズムが乱れたりすると、気のめぐりが弱まり、血流や代謝が低下してしまいます。
その結果、体の細胞が本来の力を発揮できず、さまざまな臓器や器官の働きが落ちやすくなるのです。
「肺」のエネルギー
秋は、まさにこの「肺」のエネルギーが低下しやすい季節。
乾燥した空気や朝晩の冷え込み、そして現代人に多いストレスや長時間のデスクワークなどが、呼吸を浅く、小さくしてしまいます。
ぜひ、一日の中で数回、意識的に深呼吸をしてみましょう。
できれば窓を開けて、新鮮な空気を吸い込みながら、肺の奥まで空気が届くようにゆっくりと。
それだけで、気と血のめぐりが整い、全身がふっと軽くなる感覚を得られるはずです。
もし深く息を吸えない、胸が広がりにくい、のどや胸まわりが張っている感じがする方は、胸郭や横隔膜の動きが硬くなっているサインかもしれません。
そんなときは、施術の際に「深呼吸がしづらい」と伝えてみてください。
呼吸の通り道をやわらげ、しっかり深く息を吸える体づくりをサポートいたします。
執筆：ドクターオブカイロプラクティック D.C/医学気功整体師 加藤貴司
